業務用エアコン取付工事の流れや事前に抑えておくべきポイントを紹介
店舗やオフィス、工場などで設置されている業務用エアコンは、使用する施設の規模や環境によってさまざまな種類があります。
そのため、費用や機能などを比較しながら設置場所に適した機種を選択し、設置工事依頼することになります。
また、エアコンの取付工事については事前に専門知識を持つ業者と打ち合わせし、最適な工事を行う必要があります。
そこで今回は、業務用エアコン取付工事の流れや事前に抑えておくべきポイントを紹介していきます。
使用する環境に適したエアコンを選定できるよう、ポイントを確認していきましょう。
目次
エアコン取付け工事の流れとは?
業務用エアコンの取付工事は、どのような流れで行われるのでしょうか?
初めて取付けを依頼する場合など、是非参考にご覧下さい。
現地調査で確認
エアコン取付業者に依頼した場合、まずは見積り書作成のための現地調査が行われます。
主なポイントとして室外機、室内機の取付け位置を計画します。
・室外機
室外機を設置するためのスペース、搬入経路とその方法、配管の経路、分電盤との位置
関係などを重点的に確認していきます。
・室内機
室内機は使用するフロアの広さや間取り、天井高さ、業種、その他設備との兼ね合いから、能力(馬力)や種類を決定します。
こうした機器の選定以外にも、それぞれの配管、配線によって取付けする位置は変わってきます。
分からないことがあれば、事前に業者に確認しておくことをおすすめします。
業務用エアコン取付け工事の手順について
機器や配管、配線が決まり見積りが承認された後、取付工事が行われます。
ここでは業務用エアコンで代表的な「天カセ4方向」を新規で取り付ける場合の基本的な手順についてご紹介していきます。
(現場や機種によって、手順が異なる場合があります。)
1.搬入する経路やスペースの確保
機器を搬入する経路と、作業スペースを確保します。
2.養生作業
床や壁面にシートを貼り、取付時に汚れないよう養生します。
3.天井の開口
天カセエアコンを埋め込むため、天井に必要な角穴寸法を開けます。
4.吊りボルトの設置
建物の構造(木造か鉄筋)に適した方法で吊りボルトを設置する。
5.室内ユニットの据付け
吊りボルトを用いて室内ユニットを所定の位置に据え付けます。
6.室外ユニットの据付け
吹出し・吸込みスペースを確保し、しっかりと固定した土台に室外ユニットを据え付ける。
7.配管、配線工事
冷媒ガスを通す配管や電源を供給するための配線を通す作業になります。
8.パネル(化粧パネル)、リモコン取付け
機器にはめ込む化粧パネルやリモコン器具を取付けします。
9.真空引き、機密性のチェック
配管内を真空状態に変え、水分や不純物のない状態にする作業です。配管の機密性チェックは、各パーツを正常に動作させるために密閉された状態かを確認する作業です。
10.試運転による確認
空調や動作に間違いはないか、エアコンを試運転し確認する作業です。
11.清掃、引き渡し
作業時の汚れを掃除し、引き渡しされ完了となります。
通常の取付工事では、エアコン1台につき6〜8時間ほどで取付が完了します。
しかし現場の状態や作業内容によって予定通り行かないケースも出てきますので、目安としてお考え下さい。
また、新規で業務用エアコンを設置する場合は、動力についても確認が必要です。業務用エアコンでは三相200Vの動力が必要になる機種が多いため、設置場所に単相100Vや単相200Vの電力しか供給が無い場合は、事前に電力会社に動力の申請が必要になります。
業務用エアコンの使用方法や設置についての注意点など、分からない事は業者に尋ねるようにしましょう。設置後のメンテナンスや故障の際のお問合せ先も確認しておくことをおすすめします。
エアコンの能力について
家庭用のエアコンでは「畳何畳分」というスペースに対して一定の性能や大きさが割り当てられています。
一方の業務用エアコンでは「馬力」の大きさで性能が異なります。
業務用エアコンの場合は単純に設置する室内の面積だけでなく、使用する環境も加味しなければなりません。例えば同じ面積でも、火を扱う飲食店の厨房と、パソコンが並ぶオフィスとでは、室内の温度は異なります。このように使用環境によってエアコンに求められる能力は異なります。
馬力の数字が大きければ、能力が高い(ハイパワー)エアコンと言えますが、必要以上に馬力が大きいエアコンを選んでしまうと、電気代がかさんでしまします。
そのため、「馬力」はエアコンを選定する上で重要なファクターとなります。
エアコンの種類と特徴は?
エアコンの種類は主に設置方法によって代表的な4つのタイプに分類されます。
・天カセ4方向
4方向への送風が可能なので、室内に風が行き渡り、室温を一転に保ちやすいタイプになります。インテリアを重視する環境で特に人気のタイプです。
・天カセ2方向
オフィスや店舗など長方形の間取りに馴染むタイプです。2方向から風が出る仕様のため、風が偏りやすい特徴があり、設置場所について検討する必要があります。
・天吊り
天井に機器を埋め込むことができない環境で採用されることの多いタイプです。遠くまで風が届きやすい仕様なので、店舗や事務所に最適です。
・壁掛け
家庭用と同じ壁に取付けるタイプです。施工費が安く短時間で取付けできるため、小規模のオフィスなどに採用されることの多いタイプです。
・床置き
壁や天井への取付けが構造上厳しい場合などに選ばれるタイプです。
薄型設計で圧迫感がなく、工事費用も安く抑えることができます。
このように、業務用エアコンの選定は、室内の面積、使用する環境からエアコンの種類と馬力が決まります。
ミラノインテリアにご依頼下さい
京阪神地区で業務用エアコンの取り替えや、新規で設置をお考えの方は、エアコン工事の専門業者「ミラノインテリア」にご相談下さい。
現地調査を行い、ご予算とご要望をお伺いしながら最適なプランをご提案いたします。
また、専門知識豊富なスタッフによりエアコン取付工事や設置後の定期的なメンテナンスも行っております。
エアコンに関するご質問は、是非お気軽にお問合せ下さい。
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まとめ
今回は、業務用エアコン取付工事の流れや事前に抑えておくべきポイントを紹介しました。
業務用エアコンの取付工事では、現地調査による見積りにて機器のスペースや環境に合ったモデルを選定することをご説明しました。
また、実際の工事では機器の搬入から取付け、配管・配線の設置や試運転など多くのポイントがある事が分かりました。
エアコンを選ぶ際には、基準である馬力による比較や、設置場所の環境に適したタイプを選ぶ必要があります。
業務用エアコンの取付工事は、ミラノインテリアに是非ご相談下さい。